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August 04, 2016

最近面白かった本

日経のアメリカ人が描いたフランシス・フクヤマの「歴史の終わり 上・下」三笠書房
以前かなり話題になっていて、そのうち読みたいと思っていたが、上・下2冊の分厚い上に、パラパラとページをめくるとプラトンやニーチェ、ヘーゲルなどの名前が散りばめられていて、なかなか大変そうで読みだせないでいた。
ところが読み始めたら意外や意外、すぐに夢中になってしまっていた。
丁寧に読めばちゃんと理解できる本で、それにサーッと読むにはもったいと思ったから読み終わるのに3~4か月かかってしまったが。
読み終わったころ、イギリスのUEからの離脱国民投票があったが、フクヤマの本を読んでいたので今までとは違った視点で見ることができたと思う。

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次は建築の本です。
マリオ・カルボ「アルファベットそしてアルゴリズム 表記法による建築―ルネサンスからデジタル革命へ」鹿島出版
僕たちが日ごろ書いている図面って、いつ頃から書かれるようになったか、大変興味があった。
日本では図面の代わりに雛形(ひながた、今でいう建築模型)を制作し検討したとか、それを施主に見せてOKをもらったとか、図面の出現は意外と新しいとか、いろいろと面白い話があるが、西洋ではどうだったのかあまり考えたことがなかった。
この本では、その始まりをルネッサンスの建築家、アルベルティ―としている。
建物とは建築家によるデザインと全く同一なものをコピーするために、
あるいは原作者性に起因するものと同一なものを制作する手段、として図面はあったのだが、
デジタル革命により、アルゴリズムと連動したCAD/CAMは全く新しい世界を切り開きつつあり、
単一の原作者性のコピーから製作の各段階で他者の参加性が可能となり原作者性が多重な層をなす、
という予言。
この予言は現に実現しつつある。
さらに、それは前近代の手仕事に替わる可能性を持つものとしても期待されているが、
僕が最も興味を持つその部分に関しては異論がある。
しかし、問題を提起させる書として大変面白かった。

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これも建築の本です。
藤森照信の「藤森照信の茶室学」六耀社
こんなにメッチャ面白い茶室に関する本を読んだことがない。
茶道そのものが型、型で息苦しい面もあるが、茶に関する本も息苦しく型にはまったものが多い。
しかしこの本は何と茶室について伸び伸びと考察を加えていることか。
さすが、である。

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