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August 26, 2016

座布団一枚の階段

新宿から歩いて行けるところに木造3階建ての集合住宅が完成。
Apartment芳という集合住宅。
その建て替え前の住宅の写真です。

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建て替え前もアパートで、何度も増改築を繰り返し、その結果、上記のような斜に切れた階段が生まれたようだ。
恐らく、手前が増築で、奥が古くからあった建物。
手前の増築部分の部屋には、まともに出入りできるが、これまであった部屋には急な階段にしない限り、入ることができない。
その結果このような三角の部分を作って入れるようにしたに違いない。
そしてさらに面白いのは手すり。
入り口のところも高くすると、入りにくい。
しかも上手いことに、手前の部分は低くていいが、奥の方では3段落ちていて怖い。だから手すりも高くすべく床から斜めに立ち上げたたわけだ。
必要に迫られて生まれた増改築ならではのデザイン。


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August 14, 2016

都営新宿線、阪急電車のシート

新宿始発の都営新宿線の車両がホームに入り、
ドアが開いたら緑色のきれいなシートが目に飛び込んできた。

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新しい型式の電車のようで、
きれいで、座り心地も良く、肌触りもマーマー。

でも、これまで経験した電車で、もっとよかったのが関西の阪急電車。
(どういうわけ大阪の人は阪急線と言わずに、阪急電車という)
関西の山の手地域を走る電車とあって、品がある。
外観は落ち着きのあるワインレッドに、
座席は深い緑色、布地はモケット。
材質はわからないがひょっとしてウールかも?

ソファーを設計することがあるから気になる。
写真を撮っておけばよかったが、今度乗った時は撮っておこう。
何時も乗っている当地の人は見慣れて何とも思ってないかもしれないが、
たまに行くものには、ヘェーと思わせられる。

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August 04, 2016

最近面白かった本

日経のアメリカ人が描いたフランシス・フクヤマの「歴史の終わり 上・下」三笠書房
以前かなり話題になっていて、そのうち読みたいと思っていたが、上・下2冊の分厚い上に、パラパラとページをめくるとプラトンやニーチェ、ヘーゲルなどの名前が散りばめられていて、なかなか大変そうで読みだせないでいた。
ところが読み始めたら意外や意外、すぐに夢中になってしまっていた。
丁寧に読めばちゃんと理解できる本で、それにサーッと読むにはもったいと思ったから読み終わるのに3~4か月かかってしまったが。
読み終わったころ、イギリスのUEからの離脱国民投票があったが、フクヤマの本を読んでいたので今までとは違った視点で見ることができたと思う。

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次は建築の本です。
マリオ・カルボ「アルファベットそしてアルゴリズム 表記法による建築―ルネサンスからデジタル革命へ」鹿島出版
僕たちが日ごろ書いている図面って、いつ頃から書かれるようになったか、大変興味があった。
日本では図面の代わりに雛形(ひながた、今でいう建築模型)を制作し検討したとか、それを施主に見せてOKをもらったとか、図面の出現は意外と新しいとか、いろいろと面白い話があるが、西洋ではどうだったのかあまり考えたことがなかった。
この本では、その始まりをルネッサンスの建築家、アルベルティ―としている。
建物とは建築家によるデザインと全く同一なものをコピーするために、
あるいは原作者性に起因するものと同一なものを制作する手段、として図面はあったのだが、
デジタル革命により、アルゴリズムと連動したCAD/CAMは全く新しい世界を切り開きつつあり、
単一の原作者性のコピーから製作の各段階で他者の参加性が可能となり原作者性が多重な層をなす、
という予言。
この予言は現に実現しつつある。
さらに、それは前近代の手仕事に替わる可能性を持つものとしても期待されているが、
僕が最も興味を持つその部分に関しては異論がある。
しかし、問題を提起させる書として大変面白かった。

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これも建築の本です。
藤森照信の「藤森照信の茶室学」六耀社
こんなにメッチャ面白い茶室に関する本を読んだことがない。
茶道そのものが型、型で息苦しい面もあるが、茶に関する本も息苦しく型にはまったものが多い。
しかしこの本は何と茶室について伸び伸びと考察を加えていることか。
さすが、である。

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